米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長は、借り入れコスト上昇が世界的な金融安定に与えるリスクを警戒する必要性を認めながらも、インフレを抑制するため米政策金利をしばらく高く維持する必要があると述べた。
副議長は30日、ニューヨークで講演。事前のテキストによれば「金融環境引き締めの完全な効果が様々なセクターを通じて波及し、インフレを押し下げるまでには時間がかかる」と述べた。「しばらくの間は景気抑制的な金融政策を維持し、インフレが目標に戻りつつあるという確信を得る必要がある。従って、われわれは時期尚早な政策巻き戻しを避けることにコミットしている」と続けた。
ブレイナード副議長の発言は、世界の金融市場混乱が深まる状況にあっても、米金融当局として利上げを継続する決意であることを明確に示している。
ブレイナード氏は、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後に公表された最新の金利予測分布図(ドット・プロット)に触れ、「年末にかけて、さらに来年に入っても追加利上げが実施される」ことを示唆していると述べた。
予測によれば、金融当局者らは年内残り2回のFOMC会合でさらに計1.25ポイント利上げすることが適切だとみている。これに基づくと、11月1、2両日に開催される次回会合で4会合連続となる0.75ポイント利上げが決まる可能性が高いことが示唆される。
ブレイナード氏は「リスクはある時点で二面性を強める可能性があるとも、われわれは認識している。現在のところ不確実性は高い。今回の引き締めサイクルにおける政策金利の目標レンジの適切な最終地点に関しては、さまざまな予想が存在する」と述べた。
さらに、「慎重にデータ次第の姿勢で前進することで、われわれは経済活動とインフレが度重なる引き締めにどう適応しているかを知ることができる。またそうした姿勢により、インフレ率を2%に戻すためにしばらく維持する必要のある政策金利の水準を巡る判断を修正することも可能になる」と語った。
原題:Brainard Says Fed Committed to Avoiding Pulling Back Early (2)(抜粋)
(ブレイナード副議長の発言を追加し、更新します)
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2022-09-30 13:23:33Z
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