日本の去年1年間の名目のGDP=国内総生産は、ドル換算でドイツに抜かれて世界4位になりました。
長年にわたる低成長やデフレに加えて、外国為替相場で円安が進みドルに換算した際の規模が目減りしたことも影響しました。
内閣府によりますと、日本の去年1年間の名目GDPは、平均為替レートでドルに換算すると4兆2106億ドルでした。
一方、ドイツの去年1年間のGDPは、4兆4561億ドルと日本を上回りました。
日本の経済規模は、1968年にGNP=国民総生産で当時の西ドイツを上回って世界2位となりました。
その後、2010年にGDPで中国に抜かれ、世界3位が続いていましたが、去年、人口がほぼ3分の2のドイツに逆転され、4位となりました。
日本では1990年代にバブル経済が崩壊して以降、長年にわたって低成長やデフレが続き、個人消費や企業の投資が抑えられてきました。
また、円安ドル高の影響で、日本のGDPをドルに換算すると目減りすることや日本に比べて物価上昇率が高いドイツは名目のGDPの伸びがより高くなることも影響しました。
去年10月~12月のGDP 年率-0.4% 2期連続でマイナス
去年10月から12月までのGDP=国内総生産は、前の3か月と比べた実質の伸び率が年率換算でマイナス0.4%と2期連続でマイナスとなりました。
物価高の影響で食料品などの購入が減ったほか、サービス業も振るいませんでした。
内閣府が15日発表した去年10月から12月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質の伸び率が前の3か月と比べてマイナス0.1%となりました。
これが1年間続いた場合の年率に換算するとマイナス0.4%となり、2期連続のマイナスです。
個人消費 前の3か月と比べてマイナス0.2%
伸び率がマイナスとなった主な要因は「個人消費」で、前の3か月と比べてマイナス0.2%でした。
物価高の影響で食料品の購入が減ったほか、冬物の衣料の販売も落ち込みました。
外食や旅行など、サービス消費も減少しました。
また、企業の「設備投資」がマイナス0.1%。「住宅投資」もマイナス1.0%でした。
輸出 前の3か月と比べて2.6%プラス
一方、「輸出」は前の3か月と比べて2.6%のプラスでした。
統計上「輸出」に含まれる外国人旅行者による国内での消費、いわゆるインバウンド需要が増えたほか、多額の特許料が海外から支払われたことも輸出の伸びを押し上げました。
合わせて、去年1年間のGDPも公表され、実質の伸び率はプラス1.9%と3年連続でプラスとなりました。
また、物価の上昇を加味した名目はプラス5.7%と、1991年のプラス6.5%以来の高い水準となりました。
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2024-02-15 02:15:56Z
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