日本時間2日早朝の外国為替市場で、対ドルの円相場は1ドル=157円台から一時153円台まで急騰した。1時間足らずで4円超円高が進み、市場では、政府・日本銀行が3兆円規模の円買い・ドル売りの為替介入に踏み切った可能性が指摘されている。
円相場は2日午前5時過ぎまで1ドル=157円台半ばで取引されていたが、午前6時前には153円ちょうどをつけた。円高が進んだのは、米連邦準備制度理事会(FRB)が、現地時間1日の連邦公開市場委員会(FOMC)で6会合連続となる政策金利の据え置きを決め、パウエル議長が記者会見を終えた後だった。
FRBはFOMC後に公表した声明文に「ここ数か月、物価目標の2%に向けた進展が見られない」との文言を追加した。利下げの開始が遅れる可能性を示唆した表現だが、パウエル氏は会見で「次の政策の動きが、利上げになる可能性は低い」と発言し、市場の一部にあった追加利上げ観測を否定した。
市場では金融引き締め長期化への過度な警戒感が和らぎ、日米の金利差拡大の思惑も後退するなか、円相場は円高方向に急上昇を始めた。市場関係者からは「注目されていたパウエル氏の会見が終わり、為替トレーダーが一息つく隙を狙った介入ではないか」との見方が出ている。
岸田首相は2日、訪問先のパリで記者団に対し、「為替相場の動向や為替介入については、その有無も含めてコメントを差し控える」と述べた。
日銀が2日発表した連休後の7日の当座預金残高の見通しによると、為替介入で変動する「財政等要因」はマイナス4兆3600億円だった。為替介入を加味しない前提での民間の事前予測はマイナス1兆円程度で、差額の3兆円程度が為替介入額とみられる。
円相場は4月29日にも急騰する場面があった。政府・日銀が5兆円規模の円買い・ドル売りの「覆面介入」を実施した可能性が指摘されている。
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2024-05-02 15:15:00Z
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