15日の東京株式市場で日経平均株価は8営業日ぶりに反発した。前日比121円33銭(0.58%)高の2万1188円56銭で終え、令和になって初めての上昇となった。企業業績や米中貿易摩擦への警戒から戻り待ちの売りに押される場面があったものの、アジアの株高を受けて投資家心理が改善。大引けにかけて海外ヘッジファンドなど短期筋の買いが優勢となった。
中国国家統計局が15日発表した4月の工業生産高や小売売上高はともに市場予想を下回ったが、中国政府が景気対策に力を入れるとの期待から中国・上海株式相場は大きく上昇。アジア各国・地域の株価指数も総じて堅調に推移したことで投資家心理が上向き、海外投資家が株価指数先物に断続的な買いを入れた。
午前は日経平均が100円近く下落する場面もあった。米中双方が貿易問題を巡る対立を深めるなか、解決までの道筋は見えていないとして先行きを不安視した中長期の機関投資家や個人投資家が利益確定を目的とした売りを出した。市場では「海外の投機筋からの買いは活発だったものの、海外の機関投資家の買い注文は目立たなかった」(マッコーリーキャピタル証券の増沢丈彦氏)との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は8営業日ぶりに反発した。終値は前日比82.22ポイント(0.60%)高の1万3747.56だった。東証株価指数(TOPIX)も8日ぶりに反発し、9.17ポイント(0.60%)高の1544.15で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5724億円、売買高は15億2404万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1359と、全体の約6割を占めた。値下がりは716、変わらずは65だった。
初の自社株買いを発表した菱地所が大幅高。東レやソニー、ソフトバンクGが上昇したほか、東エレクやアドテストも高い。一方、2020年3月期の減益見通しと減配を発表した日産自が大きく下落。20年3月期の最終赤字予想を示した武田のほか、エーザイや塩野義など医薬品株の下げが目立った。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_V10C19A5000000/
2019-05-15 06:34:00Z
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