日産自動車を主要取引先とする部品大手マレリホールディングス(さいたま市)が経営破綻した。負債総額は1兆円を超え、製造業で過去最大だ。日本を代表する部品メーカーがなぜ、ここまで追い込まれたのか。毎日新聞が入手した同社の事業再生計画案を読み解くと、世界を視野に入れた欧州メーカーとの経営統合の弊害で、次第に身動きが取れなくなっていった様子が見えてきた。
海外大手との統合が転機に
マレリの前身の一つは、自動車部品大手カルソニックとカンセイが2000年に合併して誕生した「カルソニックカンセイ」。一般の人にはこちらの社名の方がなじみ深いだろう。日産自動車系の連結子会社だった時代もあり、日産系の部品メーカーを代表する存在だった。
17年、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に買収され、大きな転機を迎える。世界規模で部品を供給する「メガサプライヤー」を目指し、19年にイタリアの自動車部品大手マニエッティ・マレリと経営統合し、社名を現在のものに変更した。日欧の部品大手の統合による相乗効果を狙ったものの、思惑は大きく外れることになる。
事業再生計画案は、金融機関に債権放棄などを求めるため、KKRが主導して作成したものだ。そこには経営不振に陥った経緯もつづられている。新型コロナウイルスの感染拡大による市場の低迷や部品供給不足といった「外部要因」に加え、マレリ自らが招いた「内部要因」が致命傷になったようだ。
一体化遅れ、致命傷に
「日本と欧州の統合が実行できず、(必要な改革が)実施できなかった」
内部要因として何度も出てくるのが、…
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiOWh0dHBzOi8vbWFpbmljaGkuanAvYXJ0aWNsZXMvMjAyMjA3MTQvazAwLzAwbS8wMjAvMTg1MDAwY9IBAA?oc=5
2022-07-19 01:30:00Z
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