Kamis, 28 Juli 2022

KDDIの大規模通信障害、延べ3091万人以上に影響…「ルーター」設定ミスで断絶 - 読売新聞オンライン

 KDDIは28日、今月発生した携帯電話サービスの大規模な通信障害に関する報告書を総務省に提出した。通話やデータ通信がつながりにくくなった利用者は延べ3091万人以上に上ったと報告した。総務省は報告書の内容を踏まえ、KDDIに再発防止などを求める行政指導を8月にも行う方針だ。

 携帯大手の電気通信事業法上の「重大な事故」としては、ソフトバンクで2018年に起きた通信障害(約3060万回線に影響)と並び過去最大級となる。

 総務省が28日発表した報告書の概要によると、障害は2日午前1時35分~4日午後3時の61時間25分にわたった。この間に通話で約2316万人、データ通信で775万人以上に障害が出た。

 KDDIはこれまで、障害の影響を受けたのは最大3915万回線と説明していた。その後、精査を進め、報告書に確定した人数を盛り込んだ。KDDIの発表によると、障害解消後も調査を進め、全面復旧は発生から約86時間後の5日午後3時36分となった。

 報告書では障害の原因について、通信網の一部を構成する「ルーター」と呼ばれる機器の保守・点検作業の過程で設定を誤り、一部の通信が断絶したことがきっかけになったとした。これにより、一部の音声交換機で通信が過剰に集中して通信網に負荷が高まる「 輻輳ふくそう 」と呼ばれる状態が発生したとしている。

 KDDIは契約の約款に基づき補償を行う。音声通話のみを利用するプランを契約していた利用者を中心に、対象は数百万人規模に上るとみられる。

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2022-07-28 11:30:00Z
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