【NQNニューヨーク=古江敦子】20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比47ドル79セント(0.2%)高の3万1874ドル84セントで終えた。市場予想を上回る米企業の決算発表が多く、業績悪化の懸念が和らいだ。動画配信のネットフリックスが前日夕に発表した決算が好感され、ハイテク株を中心に買われた。市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが加速するとの観測が薄れつつあり、弱気相場は底入れしたとの期待も買いにつながった。
相場をけん引したのはハイテク株だ。ダウ平均の構成銘柄では、顧客情報管理のセールスフォースが5%上げ、スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトも上昇した。主力ハイテクの多くは来週に決算発表を予定している。警戒しているほど悪い決算にならないとみて買いを入れたようだ。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、ネットフリックスが前日に発表した決算もそうした市場の見方を後押しした。動画配信の有料契約者数の減少幅が市場予想より小さかった。ネットフリックスは7%高で終え、同じく動画配信を手掛ける映画・娯楽のウォルト・ディズニーも4%高とつれ高して終えた。
原油など国際商品相場の下落基調でインフレ懸念が和らぎ、市場ではFRBが利上げペースを加速するとの見方が弱まっている。「今後の決算発表次第だが、長い目でみて相場が底入れした可能性が意識されている」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声があった。
一方、業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ株が幅広く売られ、ダウ平均の重荷になった。製薬のメルクと通信のベライゾン・コミュニケーションズ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループがいずれも3%下落した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比184.503ポイント(1.6%)高の1万1897.651で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズやネット通販のアマゾン・ドット・コム、半導体のエヌビディアなど主力株の上昇が目立った。半導体株は、米議会で審議中の500億ドル規模の半導体業界への補助金の期待も買いを誘った。
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2022-07-20 21:11:49Z
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