Selasa, 09 Mei 2023

NYダウ56ドル安 CPI控え様子見、債務上限問題は重荷 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=横内理恵】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比56ドル88セント(0.2%)安の3万3561ドル81セントで終えた。10日に4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、投資家の様子見姿勢が強かった。米地域銀行株の不安定な値動きに加え、米政府の債務上限問題などへの警戒は相場の重荷だった。

市場予想によれば、CPIでは物価の瞬間風速を示す前月比の伸びが3月の0.1%から0.4%に加速するとみられている。エネルギー・食品を除くコア指数は前月比0.4%、前年同月比5.5%上昇する見通しで、インフレ抑制が進んでいないと受け止められる可能性がある。

米地銀のパックウエスト・バンコープやウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションが大幅安となる場面があった。インフレ高止まりで米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化すれば、金融機関の経営環境も厳しさを増す。米銀の貸し出し態度の厳格化が米景気や企業業績を一段と押し下げることへの警戒は強かった。

米政府の債務上限問題を巡っては、バイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が9日夕に協議する予定となっている。与野党の隔たりは大きく、早期の歩み寄りを期待する参加者は少ない。現時点では、米政府が債務不履行(デフォルト)に陥るとみる投資家は多くないが、協議が難航する可能性が嫌気された。

ダウ平均は100ドルあまり下げる場面があった。半導体のインテルや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)、スポーツ用品のナイキなどが売られた。半面、大型の新規受注を公表した航空機のボーイングが買われた。顧客情報管理のセールスフォースも高かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、前日比77.365ポイント(0.6%)安の1万2179.553で終えた。CPI発表を控えて電気自動車のテスラやスマートフォンのアップルなど主要ハイテク株の一角に利益確定売りが出た。

【関連記事】

Adblock test (Why?)


https://news.google.com/rss/articles/CBMiPGh0dHBzOi8vd3d3Lm5pa2tlaS5jb20vYXJ0aWNsZS9ER1haUU9HTjAwMDAxX1EzQTUxMEMyMDAwMDAwL9IBAA?oc=5

2023-05-09 20:18:10Z
2016410580

Tidak ada komentar:

Posting Komentar