【NQNニューヨーク=川内資子】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反落し、前日比90ドル55セント(0.2%)安の3万6398ドル08セントで終えた。前日までの6営業日で1500ドル超上げ過去最高値を付けた後で、引けにかけて年末を前に利益を確定する目的の売りが優勢となった。ただ、雇用指標の改善を受けて米景気の回復が続くとの見方から消費関連株は買われ、高く推移する場面もあった。
朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は前週比8000件減の19万8000件と市場予想(20万5000件)を下回った。新型コロナの変異型「オミクロン型」の感染拡大が米労働市場に悪影響を及ぼすとの懸念がやや薄れた。消費関連株を中心に買いが先行し、ダウ平均は朝方に190ドル高まで上昇した。
ただ、次第に上値が重くなり、取引終了にかけてはこのところ上昇が目立った景気敏感株などに利益確定目的の売りが優勢となった。年末前に休暇を取る市場関係者が多く、薄商いで値動きが大きくなりやすかったとの指摘があった。
建機のキャタピラーや化学のダウなど景気敏感株が売られ、前日に上げたスポーツ用品のナイキも安い。ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルといったハイテク株も下げた。一方、映画・娯楽のウォルト・ディズニーやディスカウントストアのウォルマートなど消費関連株の一角は上げた。
ナスダック総合株価指数は3日続落し、前日比24.652ポイント(0.2%)安の1万5741.564で終えた。電気自動車のテスラや半導体のマイクロン・テクノロジーが売られた。バイオ製薬のバイオジェンは7%下げた。韓国サムスングループが買収する方向で交渉中との前日の報道をサムスンが否定した。
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2021-12-30 21:24:04Z
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