日本の7月の貿易収支は1兆4368億円の赤字と、12カ月連続でマイナスとなった。赤字額は市場予想(1兆3625億円の赤字)よりも大きかった。輸出入ともに過去最高を更新する中、資源価格の上昇や円安を背景に輸入の伸びが上回った。財務省が17日発表した。
輸入は前年同月比47.2%増と5カ月連続で最高最高となった。10兆円を上回るのは2カ月連続で、原粗油(107.3%増)、石炭(269.5%増)、液化天然ガス(124.1%増)が寄与した。数量ベースでは2.3%増と3カ月連続で前の年を上回った。
輸出は19.0%増加。自動車や鉱物性燃料、半導体製造装置の伸びが目立った。数量ベースでは2.0%減と5カ月連続マイナス。
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輸出の地域別では中国向けが12.8%増と2カ月連続のプラス。中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)解除に伴い供給制約の影響が和らいだ。対米は13.8%増と10カ月連続プラス、対欧州は31.6%増と17カ月連続プラスだった。
対中、対米の輸出入額はいずれも過去最高を更新した。貿易赤字の12カ月連続は2012年7月から15年2月まで32カ月連続以来の長さ。
エコノミストの見方
みずほリサーチ&テクノロジーズの諏訪健太エコノミスト:
- 輸入過去最高の一番大きい要因は資源高
- 輸出に比べて輸入の方がドル建て比率が高く、原油価格上昇に加えて円安が輸入増に効いている
- 輸出数量指数の5カ月連続減少は、半導体供給不足が深刻化した21年後半以降、自動車や電気・情報通信機械の生産が21年前半の水準に戻っていないため
- ロシア巡る供給不安やグリーン期待などで原油価格は意外と下がらない可能性もあり、貿易赤字は続きそう。ただ、世界景気減速を背景に原油価格がさらに上がっていくとは考えにくく、貿易赤字も緩やかに改善していく方向
- 6月に原油価格はピークをつけており、ラグを伴って7-9月が貿易赤字のピークではないか
(エコノミストコメントを追加して更新しました)
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2022-08-16 23:56:00Z
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