スーパーコンピューターの計算速度の世界ランキング「TOP500」が17日発表され、米国が3連覇を果たした。日本からは産業技術総合研究所の「AI橋渡しクラウド(ABCI)」(千葉県柏市)が前回から順位を1つ落として8位に入った。
首位は米オークリッジ国立研究所の「サミット」で、計算速度は毎秒14京回以上(京は1兆の1万倍)。2位は米ローレンスリバモア国立研究所の「シエラ」、3位は中国・無錫スパコンセンターの「神威太湖之光」で、いずれも昨年11月の前回発表と同じだった。
10位以内に入った新機種は5位の米テキサス大の「フロンテラ」のみ。前回11位だったローレンスリバモア国立研究所の「ラッセン」はシステムを拡充して10位に入った。
日本はほかに東京大・筑波大の「オークフォレスト・パックス」(千葉県柏市)が前回の14位から16位に、理化学研究所の「京(けい)」(神戸市)が前回の18位から20位に後退した。
京は今年8月に運用が停止される予定で、理研の計算科学研究センターから撤去された跡には、後継機の「富岳」が設置される。富岳は2021年の供用開始を目指しており、11年の京以来となる世界ランク首位奪還が期待される。
◇
主なスパコンの順位と計算速度(1秒間の浮動小数点計算回数、京は1兆の1万倍)は以下の通り。
(1)米オークリッジ国立研究所「サミット」 14京8600兆回
(2)米ローレンスリバモア国立研究所「シエラ」 9京4640兆回
(3)中国・無錫スパコンセンター「神威太湖之光」 9京3014兆回
(4)中国・広州スパコンセンター「天河2A」 6京1444兆回
(5)米テキサス大学「フロンテラ」 2京3516兆回
(6)スイス・国立スパコンセンター「ピーツ・ダイント」 2京1230兆回
(7)米ロスアラモス国立研究所「トリニティー」 2京158兆回
(8)産業技術総合研究所「AI橋渡しクラウド(ABCI)」 1京9880兆回
(9)独ライプニッツ研究センター「スーパーMUC-NG」 1京9476兆回
(10)米ローレンスリバモア国立研究所「ラッセン」 1京8200兆回
(16)東京大・筑波大「オークフォレスト・パックス」 1京3554兆回
(20)理化学研究所「京」 1京510兆回
https://www.sankei.com/economy/news/190617/ecn1906170009-n1.html
2019-06-17 07:08:00Z
CAIiEOSyuxptMnamEtYD1APgPMAqGQgEKhAIACoHCAowoczwCjDHkbsCMOv0kwM
Tidak ada komentar:
Posting Komentar