Sabtu, 23 Desember 2023

大阪万博の協賛金集め、博報堂と府・市が協定継続…五輪談合で解除表明後も後継なく - 読売新聞オンライン

 2025年大阪・関西万博で大阪府と大阪市が出展するパビリオンの協賛金集めについて、府と市が今年3月、広告大手「博報堂」と結んでいた業務協定を、東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件を受けて解除すると表明しながら、継続していたことがわかった。後継事業者を確保できなかったためで、継続については公式に説明していなかった。

 府と市は、医療や健康をテーマにした「大阪ヘルスケアパビリオン」の建設や運営に必要な費用を最大250億円と見積もり、半額を企業からの協賛金で賄う。

 府・市や経済団体でつくる「大阪パビリオン推進委員会」などは21年9月、博報堂と電通の2社と、協賛金集めに関する協定をそれぞれ締結。1000万円以上の大口の協賛金を獲得すれば、2社に報酬として10%が支払われる仕組みだ。

 東京五輪・パラリンピックを巡っては、電通と博報堂が大会の運営業務などで受注調整をしたとして2月に独占禁止法違反で起訴され、公判が続いている。

 府と市は今年2~3月、事件を受けて2社を1年間の入札参加資格停止処分にした。過去に結んだ業務協定や契約は解除する必要がなかったが、吉村洋文知事は3月、「厳しく対応する必要がある」と強調し、2社との協定を解除する意向を表明した。市も市議会で同様の説明をしていた。

 電通との協定は3月末で解除した。博報堂については、複数企業との交渉が終わるまで待つことにしていた。ところが、府と市が後継事業者を探すために4~5月に実施した公募には申し込みがなく、協定を継続する方針に転換したという。

 協賛金は計約100億円が集まっている。府の担当者は「公募など必要な対応は取った。開幕に間に合わせるには、博報堂に頼らざるを得なかった」と話している。

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2023-12-23 20:00:00Z
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