[ニューヨーク 8日 ロイター] - 11日からの週の米株市場は、今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)と米インフレ統計によって、サンタクロースラリー(年末にかけての株高傾向)が試されることになりそうだ。
米連邦準備理事会(FRB)が予想より早く利下げを開始するとの見方が米国株の急騰を促した。S&P500種株価指数(.SPX) は11月に今年最大の月間上昇率を記録、年初来では20%近く上昇している。
だが一部の投資家は、インフレが鈍化しなかったり、FRBが予想以上にハト派的でなかった場合には、株高が市場のボラティリティーを高めると考えている。
S&P500は8日までの週に0.2%上昇し、6週連続の上昇となった。終値は2022年3月以来の高値を付けた。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュート(WFII)のシニア・グローバル・マーケット・ストラテジスト、スコット・レン氏は「業績や経済、FRBに対する楽観的な見方が株価をこの水準まで上昇させた」と指摘。S&P500は取引レンジの上限に近いため、今後は上昇よりも低下する可能性が高いと予想した。
WFIIは、2024年のS&P500の目標値を現行水準より約2%高い4700前後としている。
FRBは12―13日のFOMCで、3会合連続で政策金利を据え置くと予想されている。だが投資家は、早ければ24年3月にも利下げに踏み切るという観測を裏付けるような当局者発言があるかどうかに注目するだろう。今回のFOMCでは、来年の金利見通しも発表される。
LPLファイナンシャルのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、8日発表された雇用統計と消費者信頼感指数が予想を上回り、利回りも上昇したことで、FRBが「タカ派に傾く可能性」に賭ける向きには有利な材料になったと述べた。
CMEのFedWatchツールによると、8日時点で3月利下げの確率は46%、5月利下げの確率は80%近く織り込まれている。
S&P500は史上最高値更新まであと4%に迫っている。
過去の金利サイクルを見ると、金融政策が据え置かれている期間は株価が上昇する傾向がある。クリアブリッジ・インベストメンツが行った9回の分析によると、FRBが利上げを一時停止してから利下げを開始するまでの期間に、S&P500は平均5.1%上昇した。
ただ、サンタラリーに注意を喚起する声もある。
エドワード・ジョーンズのシニア投資ストラテジスト、アンジェロ・クルカファス氏は、12日発表の11月米消費者物価指数が予想を上回る数字だった場合、株価は短期的に反落する可能性があると指摘した。
投資家は11月の消費者物価指数を、もう一つの主要インフレ指標である個人消費支出指数など、景気の軟化を示す最近のデータと比較検討することになる。
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2023-12-11 06:04:29Z
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