中国株は再び惨めな1週間を終えた。香港上場の中国企業株で構成するハンセン中国企業株(H株)指数は、年初来のパフォーマンスが世界の主要株式指数のうち依然最低にとどまっている。
ここ数日の中国株は、暗い話題ばかりだ。アジア一の株式市場の座を上海が失い、東京が奪還。中国株に対するインド株のバリュエーションプレミアムは過去最高に到達。中国株の急落は同国の資産運用業界にも混乱を引き起こし、投資信託の閉鎖は5年ぶりの高水準に上った。
H株指数は過去最長の4年続落を記録して迎えた今年、すでに11%下落した。この低迷でアクティブ運用者からパッシブファンドまで全てが世界2位の規模を誇る中国の株式市場に背を向け、構造的な変化が見られるようになった。
2021年にピークを付けて以来、中国本土と香港の株式市場が失った時価総額は合計で約6兆3000億ドル(約930兆円)に上る。投資家の信頼低下に歯止めをかけようとする中国当局の課題の大きさが浮き彫りになるが、当局は低迷する経済の再生に大規模な景気対策の活用を否定。状況がいつ好転するのか、投資家らには手がかりが見えない。
アライアンスバーンスタインの中国株担当最高投資責任者(CIO)、ジョン・リン氏は17日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「今年これまでの展開は実際、昨年の続きだ」と指摘。「残り少なくなった歯磨き粉のチューブから搾り出すようなこれまでの刺激策では、不動産などの分野のボトムアップのファンダメンタルズを好転させることができなかった」と述べた。
「根比べ」
H株指数は今週1週間で6%余り下落し、1月として過去8年で最低のパフォーマンスとなる方向だ。本土株の指標であるCSI300指数は過去10週のうち9週で下落した。国家ファンドが上場投資信託(ETF)を買った兆しや、中国最大の証券会社による空売り停止措置も、本土株の指数下落を食い止めることができていない。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の直近の調査によると、アジアのファンドマネジャーは中国への資産配分を12ポイント落とし、ネットで20%のアンダーウエートとした。これは過去1年余りで最低だ。
またパッシブファンドの運用者は今月これまでに、中国本土と香港の株式を合計で3億ドル売り越し、7億ドルを買い越していた2023年7-12月(下期)から反転したと、モルガン・スタンレーは分析した。
ジュリアス・ベアのアジア調査責任者、マーク・マシューズ氏は「中国は根比べで、持久戦だ」と述べた。同社は中国株への投資をほぼ避けている。
原題:China’s $6.3 Trillion Stock Selloff Is Getting Uglier by the Day(抜粋)
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2024-01-19 13:06:10Z
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