イオンは29日、ドラッグストア大手のツルハホールディングス(HD、札幌市)の株式取得に向け、香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」と独占的に交渉を始めると発表した。イオンはツルハ株の13・6%を保有している。オアシスの保有分と合わせれば約26%になり、ドラッグストア業界の再編の契機となる可能性がある。
イオンは「オアシスが保有するツルハ株を取得することが、ツルハとの関係の維持・強化につながる」と交渉の理由を説明した。ツルハ株の約13%を保有するオアシスとの間で、取得数や価格、時期などの条件面を協議する。
イオンは業界1位のウエルシアHD(東京都)の株を50%超所有し、連結子会社にしている。2位のツルハとも1995年に資本業務提携を結び、商品開発などで連携を続けてきた。今後、イオンのツルハ株保有分が20%超になれば、持ち分法の適用対象となる。ウエルシアHDと合わせた売上高は、単純合算で2兆円を超える。
ドラッグストア業界は近年、国内市場が飽和状態となり新規出店が見込めず、再編の機運が高まっている。2021年にはマツモトキヨシHD(千葉県)とココカラファイン(横浜市)が経営統合するなど、大手同士の合従連衡も進んでいる。
ツルハとオアシスを巡っては昨年、独立性の高い社外取締役の選任などを求めたオアシスの株主提案が、定時株主総会で否決された。イオンがツルハ側の人事案を支持したためだが、一方で「再編の重要性は認識している」とも表明し、競争力の強化を目指すオアシス側にも理解を示していた。
イオンは、業界8位のクスリのアオキHD(石川県)の株式も約10%保有するなど、影響力は大きい。オアシスとの交渉次第では、業界再編に一石を投じることになりそうだ。
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2024-01-29 10:58:00Z
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