Twitterの取締役会が、期間限定の「株主権利プラン」を全会一致で採択しました。これは、筆頭株主となっているイーロン・マスク氏による敵対的買収を阻止するための「ポイズンピル」で、マスク氏によるTwitterの完全支配のもくろみは大きく後退したとみられます。
Twitter Adopts Limited Duration Shareholder Rights Plan, Enabling All Shareholders to Realize Full Value of Company
https://www.prnewswire.com/news-releases/twitter-adopts-limited-duration-shareholder-rights-plan-enabling-all-shareholders-to-realize-full-value-of-company-301526627.html
Twitter board responds to Elon Musk’s $43 billion bid with a poison pill - The Verge
https://www.theverge.com/2022/4/15/23024978/elon-musk-twitter-buyout-offer-ownership-deal-finance
「ポイズンピル」は、経営権を握られそうになった会社が、特定の株主に株式を買い増す権利を与えることで敵対的買収を阻止する策のこと。
テスラやSpaceXなどの事業を展開している世界的大富豪のイーロン・マスク氏は2022年4月、Twitter社の株式を9.2%取得して、筆頭株主になりました。
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その後、Twitterはマスク氏を取締役に迎えることを発表。アメリカ証券取引委員会に提出された資料から、任期は2024年までで、その間および退任後90日間は株式の14.9%以上を取得して実質的所有者になることはないということが明らかになっていました。
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発表時はマスク氏も乗り気のようなツイートをしていたのですが、結局、取締役になることは辞退。Twitter買収の意向を示しました。
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今回、Twitterが示した対抗策は、法人・個人・組織が取締役会の承認を得ていない取引によって発行済み普通株式の15%以上を手に入れたときに発動するもので、発動要因となった法人・個人・組織を除く株主が普通株式を追加購入可能になる権利が付与されるというもの。
なお、取締役会がTwitterと株主にとって最善の利益になると判断した場合、当事者と関わりを持ったり、買収提案を受け入れたりすることを妨げるものではないとのことです。
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2022-04-18 02:40:00Z
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