三菱重工、ボンバルディアの小型機事業の買収検討（毎日新聞） - Yahoo!ニュース

　三菱重工業は5日、カナダの航空機大手ボンバルディアの小型旅客機CRJ関係事業について、取得に向けて同社と交渉していることを明らかにした。三菱重工は国内初のジェット旅客機MRJ（三菱リージョナルジェット）を開発中で、ライバル機の買収が実現すれば、開発体制や顧客基盤の強化につながる可能性がある。

　MRJが参入する100席未満の小型旅客機は、ボンバルディアやエンブラエル（ブラジル）のシェアが世界の約8割に達する。ただ、経営不振のボンバルディアは2018年7月、中型旅客機「Cシリーズ」を欧州エアバスに事実上売却。CRJ事業を手放せば、民間航空機事業から事実上撤退することになる。

　三菱重工は08年に子会社「三菱航空機」を設立し、本格的にMRJの開発に着手した。当初は13年後半に全日本空輸に初号機を納入する予定だったが、設計変更や開発トラブルが相次ぎ、これまで納入時期を5度延期。現在は20年半ばの初納入を目指し、民間飛行に必要な国土交通省の型式証明（TC）の取得作業を進めている。

　三菱重工はCRJ事業取得について「交渉を進めているのは事実だが、現時点で決定した事実はない」としている。取得時期や金額などは不明。今年5月末には、MRJの名称を「スペースジェット」に変更する方針が明らかになっていた。【道永竜命、小倉祥徳】

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2019-06-05 12:08:00Z
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