Minggu, 10 Mei 2020

三菱UFJの屈辱、三井住友にトップの座奪われる…巨額特損の嵐、狂い始めた成長戦略 - Business Journal

三菱UFJの屈辱、三井住友にトップの座奪われる…巨額特損の嵐、狂い始めた成長戦略の画像1
三菱UFJ銀行の店舗(「Wikipedia」より/Mkl238)

 新型コロナ禍により、各業界でリーディングカンパニーが入れ替わる。3メガバンク体制は15年間続くが、2020年3月期の連結純利益で三井住友フィナンシャルグループ(FG)が三菱UFGフィナンシャル・グループ(FG)を抜くことが確実になった。04~05年の「UFJ争奪戦」で痛恨の敗北を喫した三井住友FGは、両社が最終赤字に転落したリーマン危機の時を含め、連結純利益でずっと三菱UFJFGの後塵を拝してきた。今回、悲願達成である。

 19年4~12月期連結決算の純利益で、三井住友FGが三菱UFJFGを抜いてトップに躍り出た。三井住友FGは前年同期比4.2%減の6108億円、三菱UFJFGは同33%減の5842億円だった。この時点で、三菱UFJFGは当初見込んでいた通期の連結利益9000億円を7500億円に下方修正した。三井住友FGは当初見込みの7000億円を据え置いた。日銀のマイナス金利政策の導入など厳しい収益環境を反映して両社とも減益を見込むが、三菱UFJFGが首位を維持する見通しになっていた。

「三菱UFJFGは20年1~3月に逆転することを想定していた」(金融担当のアナリスト)

 このシナリオをコロナ・ショックが直撃し、予定は大幅に狂った。三菱UFJFGは3月末、東南アジアの子会社の株価下落を受け、通期の連結決算で約3600億円の損失を計上すると発表。新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な株安の影響をモロに受け、過去に出資したタイとフィリピン、インドネシアの子会社の株価が取得時に比べ50%以上下落したことから、のれん代を一括償却、特別損失を計上した。

 具体的には、19年4月に子会社化したインドネシアの大手商業銀行バンクダナモンについて、すでに19年4~12月期決算で2074億円を特損計上していた。3月末になっても株価が低迷したままだったので追加減損が発生し、2128億円の特損が確定した。6800億円で買収したバンクダナモンは19年4月に連結子会社にしたばかりだ。13年に買収したタイ6位のアユタヤ銀行と、16年に発行済み株式の約2割を取得したフィリピン6位のセキュリティバンクでも新たな減損処理が必要になった。

 三菱UFJFGは「新興国の高い成長率を取り込む」としてアジア各国の銀行を次々と買収してきたが、コロナで株価が半値以下に崩落。長期戦略が逆回転し、業績の足を引っ張る。4月30日、三菱UFJFGは2020年3月期の連結純利益が前期比40%減の5200億円になりそうだと発表した。従来目標(7500億円)から2300億円減で、再び下方修正したわけだ。

 融資先の倒産などに備えて積む貸倒引当金の増加も、350億円の減益要因となる。タイのアユタヤ銀行の株価下落に伴うのれん代の一括償却で1305億円を損失計上する。政策保有株の減損も響いた。海外M&A(合併・買収)で一部保有株の減損処理を迫られるのは三井住友FGも同じだが、三井住友FGは3月決算の着地点を「7000億円にできるだけ近づけたい」(幹部)としてきた。三菱UFJ FGに比べて相対的に傷は浅そうだ。

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2020-05-10 21:46:03Z
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