26日の米国株式相場は取引終盤に大きく上げ幅を縮小。トランプ米政権が中国の当局者を対象に制裁を検討していることが関係者の話で明らかになり、米中の緊張がエスカレートする可能性が懸念された。
S&P500種株価指数は11週間ぶりの高値で引けたが、取引終盤30分に上げ幅の半分近くを失った。新型コロナウイルス感染症(COVID19)のパンデミック(世界的大流行)による経済への打撃は最悪期を過ぎたとの思惑で、リスク資産に投資資金が戻り、朝方には急伸していた。ナスダック100種採用の大型ハイテク株は下落。中国へのエクスポージャーが高い半導体銘柄は終盤に売りを浴びた。
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ロックダウン(都市封鎖)解除が経済活動の活発化につながっていることが、最新の経済統計で示された。相場堅調は続かないと警戒していた投資家は、出遅れていた小型株やエネルギー株にこの日は買いを入れた。一方で相場を押し上げてきた大型ハイテク株は、この日は比較的軟調だった。
S&P500種は前営業日比1.2%高い2991.77。ダウ工業株30種平均は529.95ドル(2.2%)高い24995.11ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇した。
ADMインベスター・サービシズのグローバルストラテジスト、マーク・オストワルド氏は、「市場のストーリーに幾分変化が見られる。多くの国でロックダウンが解除されることによる楽観と、ワクチンが近いうちに開発されるとの依然過剰な期待、それと米中の緊張がエスカレートする可能性の間でバランスを見つけなくてはならない」と述べた。
外国為替市場ではドルが主要10通貨の全てに対して下落。ブルームバーグ・ドル指数は0.8%下落。一時1%下げて、3月16日以来の低水準となった。ドルは対円で0.2%安い1ドル=107円48銭。ユーロは対ドルで0.8%上げて1ユーロ=1.0988ドル。
米国債相場は長期債を中心に軟調。10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の0.69%。新発20年債も下げ、先週の上昇分を一部返上。2年債と10年債の利回り差は拡大した。
ニューヨーク原油先物相場は反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国であるナイジェリアとアルジェリアが公式の販売価格を引き上げたため、相場安定への産油国の自信の印と受け止められ、買いが入った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は1.10ドル(3.3%)高の1バレル=34.35ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は64セント上げて36.17ドル。
ニューヨーク金先物相場は反落。主要国で経済活動の再開が進む中、逃避需要が弱まり、約1カ月ぶりの大幅な下げとなった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は1.4%安の1オンス=1728.20ドルで終了。
原題:Stocks Rally Tempered by China Tensions; Oil Rises: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Falls to Two-Month Low on Economic Optimism: Inside G-10(抜粋)
Treasuries Bear Steepen as S&P 500 Extends Rebound Beyond 3,000(抜粋)
Oil Rallies With Producers Showing Confidence by Hiking Prices(抜粋)
PRECIOUS: Gold Falls With Risk Appetite Rising as Lockdowns Ease(抜粋)
(第6段落にコメントを加えます。)
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2020-05-26 20:59:00Z
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