Minggu, 31 Mei 2020

新型コロナ:中国景況感、回復鈍る 5月、輸出が不振 - 日本経済新聞

【北京=原田逸策】中国国家統計局と中国物流購入連合会が31日発表した2020年5月の製造業の購買担当者景気指数(PMI)は、前月比0.2ポイント低い50.6だった。拡大・縮小の節目となる「50」は3カ月連続で上回ったが、水準は2カ月連続で下がった。輸出不振などで景況感の回復ペースが鈍っている。

PMIは製造業3千社へのアンケート調査で算出する。生産や新規受注の指数が50を上回れば前月と比べて拡大、50を下回れば縮小を示す。

PMIは新型コロナウイルスで2月に35.7と過去最低を記録したが、3月は52まで回復した。4、5月と2カ月連続で水準を切り下げており、景況感は回復しているが、その勢いは鈍っていることを示唆している。

5月は柱の生産が53.2と前月より0.5ポイント下がった。もう1つの柱の新規受注は前月より0.7ポイント高い50.9に上昇したものの、依然として生産を大きく下回る。

国務院発展研究センターの張立群研究員は「需要不足が生産の足かせであることをはっきり示している」と指摘する。今回の調査でも企業が直面する課題を聞くと「需要不足」と答えた企業の割合は50%を超え、比率が最も高かった。

とくに海外需要の不振が鮮明だ。輸出に限った新規受注は前月比1.8ポイント高い35.3だった。20年1月から5カ月連続で節目の50を下回った。外需が縮小し続けていることを示しており、今後の輸出は大幅に落ちこむことが予想される。

気がかりなのは3、4月と50を上回った従業員の指数が、5月は49.4と再び50を下回ったこと。従業員の数が前月よりも減ったことを示唆しており、雇用保持を経済政策の筆頭に掲げる習近平(シー・ジンピン)指導部には試練になる。

一方、同時に発表した非製造業のPMIは前月比0.4ポイント高い53.6に上昇した。節目の50を上回るのは3カ月連続で、PMIの水準自体も3カ月連続で上昇した。もっとも、内訳をみると建設業のPMIが前月比1.1ポイント高い60.8と大幅に改善した一方、小売りや飲食などサービス業のPMIは同0.2ポイント高い52.3にとどまった。

建設業には景気対策でインフラ工事が拡大した恩恵が及ぶ一方、新型コロナの打撃が最も深刻なサービス業は景況感の回復が鈍いままだ。

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2020-05-31 03:24:24Z
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