14日の東京株式市場で日経平均株価は6日続伸し、大引けは前日比336円50銭(1.20%)高の2万8493円47銭だった。3月9日以来およそ1カ月ぶりの高値となる。日経平均への寄与度の高いファストリが大幅高となり、指数を押し上げた。インフレ懸念や利上げ観測の後退を背景とした前日の米株式相場の上昇も、投資家心理の支えとなった。
13日に2023年8月期(今期)業績予想の上方修正を発表したファストリは急伸し、年初来高値を更新した。前日比8%超の上昇で取引を終え、1銘柄で日経平均を261円押し上げた。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が保有比率の上昇に言及したことも連日で好感されるなか、総合商社株は軒並み高となった。
もっとも、朝高後は高い水準での一進一退が続き、積極的に上値を追う動きは続かなかった。日経平均が心理的節目の2万8500円を上回る場面では高値警戒感を背景とした売りが出た。日本時間今夜に3月の米小売売上高の発表などを控え、次第に様子見姿勢を強める投資家も多かった。
東証株価指数(TOPIX)は6日続伸した。終値は前日比10.79ポイント(0.54%)高の2018.72だった。
株価指数オプションとミニ日経平均先物4月物の特別清算指数(SQ)算出に関連した現物株の売買があったため、東証プライムの売買代金は概算で2兆9323億円と最近では高水準だった。売買高は11億2794万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1234と、全体の7割近くを占めた。値下がりは519銘柄、変わらずは82銘柄だった。
楽天グループやサイバー、味の素、キッコマンが上昇した。半面、シチズンや東宝、川崎汽は下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2023-04-14 06:24:16Z
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