日本銀行は28日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和の継続を決めた。9日に就任した植田和男総裁の下での初の会合だった。バブル経済の崩壊を受け、1990年代後半から25年にわたって続く金融緩和策がもたらしてきた影響を1年~1年半程度かけて多角的に評価することも決めた。
植田氏が28日午後の記者会見で、決定内容や物価見通しについて説明する。
市場金利全体を操作する「イールドカーブ・コントロール(YCC)」は続ける。足元では、金融不安などを背景に米欧などで景気が減速しており、短期金利をマイナス0・1%、長期金利を0%程度に抑える低金利を維持した。長期金利の変動幅「プラスマイナス0・5%」は変えなかった。
これまでコロナ禍の悪影響に備えて掲げてきた「
植田氏は、総裁就任後の記者会見で、過去の政策は「総合的に評価し、今後どう歩むべきか点検や検証があっていい」と語っていた。28日の会合で、1990年代後半以降に採用してきた様々な金融緩和策について、「多角的にレビュー(評価)を行う」ことを明確にした。
植田氏は、現在の金融緩和について「副作用を生じさせている面は否定できない」としている。会合ごとに行う政策の点検で、緩和がさらに長引く場合には必要な政策修正を行う意向だ。今会合での修正は見送った。
会合後に発表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、物価見通し(政策委員の中央値)を1月時点から引き上げた。資源高を背景に幅広い品目に価格転嫁が続く現状を反映した。2023年度は1月時点の1・6%から1・8%とした。24年度は2・0%、新たに示した25年度は1・6%だった。
実質国内総生産(GDP)成長率見通しは、23年度について、1月時点の1・7%から1・4%に下方修正した。海外経済の減速による輸出の鈍化などを反映したとみられる。
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2023-04-28 04:05:00Z
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