Senin, 11 Mei 2020

トヨタの今期営業益8割減に、新型コロナで「甚大」な影響 - ブルームバーグ

トヨタ自動車は12日、今期(2021年3月期)の営業利益が前期比80%減の5000億円となるとの見通しを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で世界各地の工場で稼働が不安定な状況が続く中、販売への影響は「広域かつ甚大で、深刻」で当面は弱い動きが続くと見込まれると予想している。

Japan Auto Dealerships Ahead of Full-year Earnings

都内の販売店に掲げられたトヨタのロゴ(5月10日)

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  トヨタの決算資料によると、今期の売上高は前期比20%減の24兆円とし、純利益や税引き前利益などについては未定とした。第4四半期(2020年1-3月期)の営業利益は前年同期比27%減の3840億円だった。トヨタでは今期から国際会計基準(IFRS)を導入した。

トヨタ決算の詳細

1-3月期実績

  • 売上高:7兆998億円(前年同期7兆7501億円)
  • 営業利益:3840億円(前年同期5295億円)
  • 純利益:631億円(前年同期4595億円)

今期の主な計画値

  • 想定為替レート:1ドル105円(前期109円)、1ユーロ115円(同121円)
  • 連結世界販売台数:700万台(前期895.8万台)
  • グループ世界販売台数:890万台(同1045.7万台)
  • 設備投資費:1兆3500億円(同1兆3930億円)
  • 研究開発費:1兆1000億円(同1兆1103億円)

  今期の営業利益面では販売台数減少により前期比1兆5000億円、為替も4300億円のマイナス影響となる。

  トヨタの近健太執行役員はオンライン中継された会見で、コロナによる混乱で事業の先行きを見通すことが難しい中でも、裾野の広い産業規模を持つ自動車メーカーとして「なんらかの基準を示すことが必要」との考えの下、見通しを公表したと述べた。

  世界で最初に新型コロナの流行の中心地となった中国では1月から自動車販売が急減。その後、中国では事態が収束に向かう中、4月の自動車販売台数が前年同月比4.4%増の207万台となるなど販売回復の兆しが見えてきている。

  感染が欧米から日本にも拡大する中で、トヨタでも世界中の多くの工場で稼働を停止する事態に追い込まれたが、感染のペースが落ち着いてきたこともあり今月11日に米国の工場を再開するなど、生産再開に向けた動きも出てきている。

  近氏は、新車販売は4月を底に販売回復しているとし、年末から来年にかけて前年並みに戻ることを想定していると述べた。米国はもともと経済が強く政府の経済対策もあることから早い段階で前年並みに戻ることを前提としていると話した。欧州市場も7月以降の回復を前提に置いているとした。

  一方で、中国・武漢で4月のロックダウン(都市封鎖)解除後で初の感染や韓国で集団感染が発生するなど第2波の感染拡大のへの懸念も高まっており、自動車業界の先行きには不透明感が残る。

  新型コロナの感染拡大を受けた各国の外出制限措置などで自動車販売は大きく減少し各社の業績を直撃している。フォード・モーターとフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が1-3月期が赤字となったほか、日本勢では日産自動車が11年ぶりの通期の赤字転落の見通しを示している。

(決算の詳細やトヨタ役員の会見でのコメントなどを追加して更新します)

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2020-05-12 04:17:00Z
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