19日の米株式相場は4営業日ぶりに反落。米バイオテクノロジー会社モデルナによる新型コロナウイルスワクチンの治験について、成否を判断する上での極めて重要なデータが十分示されていないとの一部報道が嫌気された。モデルナは前日、この治験で有望な初期結果が示されたと発表していた。原油と米国債は上昇。
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S&P500種株価指数とナスダック総合指数は終盤に売りが強まり、ダウ工業株30種平均も下げを拡大した。前日は、新型コロナワクチンへの期待からS&P500種が約6週ぶりの大幅高となっていた。
ウェルスマネジメント会社、クリエーティブ・プランニングの共同最高投資責任者(CIO)、ピーター・マローク氏は「市場は毎日どんな小さな情報でも材料視して織り込むため、大きな相場変動が続くだろう」と分析した。
S&P500種は前日比1.1%安の2922.94。ダウ平均は390.51ドル(1.6%)下げて24206.86ドル。ナスダック総合指数は0.5%下落。米国債市場では、10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.69%。
為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して続落。米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長の上院公聴会での証言が手掛かりとなった。議長は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による打撃に米経済が持ちこたえられるよう、金融当局としてあらゆる措置を講じる用意があると表明した。
資源国通貨は上昇。原油相場の値上がりが手掛かりとなった。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ユーロは対ドルで0.1%上昇し、1ユーロ=1.0923ドル。ドルは対円で0.3%上げて1ドル=107円71銭。一時は108円台を付ける場面もあった。
ニューヨーク原油先物相場はやや荒い値動きの末に、プラス圏で引けた。パウエルFRB議長が上院公聴会で景気に悲観的な見通しを示したが、このところの主要産油国による供給削減と、世界各地のロックダウン解除に伴う需要の持ち直しが支えとなった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は68セント(2.1%)高の1バレル=32.50ドルで終了。6月限はこの日が最終取引日で、売買がより活発だった7月限は31セント高の31.96ドル。一方、ロンドンICEの北海ブレント7月限は16セント下げて34.65ドル。
ニューヨーク金相場は上昇。パウエルFRB議長とムニューシン財務長官による公聴会での証言を経て追加刺激策への期待が高まった。スポット価格は0.7%高の1オンス=1745.05ドルで引けた。前日は一時1765.43ドルと、2012年10月以来の高値をつけていた。先物は反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.6%高の1オンス=1745.60ドル。
原題:Stocks Fall After Moderna Vaccine Study Questioned: Markets Wrap(抜粋)
USD Drops as Stocks Swing, Powell Pledges Support: Inside G-10
Oil Rises as Supply Cuts, Improving Demand Signal Recovery
METALS: Gold, Copper Rise in Bet on Further Economic Stimulus
(3段落に市場関係者のコメントを追加、最終段落の金相場に加筆し更新します)
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2020-05-19 21:13:00Z
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